数学の基本ができてないと、初期設定の検証をしようっていう発想もないから相対論を信じちゃう。そのまま専門家になって相対論を教えていたら、「相対論は間違ってる」なんていうトンデモない輩が出始めたので本を出して徹底的に批判しちゃった。その前に連絡してくれれば丁寧に間違いを説明してあげたのにザンネンでした。何十年も研究した成果でも、はじめの一歩が間違ってたら水の泡だよ。
出版当初から徹底的に議論をして反相対論を批判すると宣言してたのに、いざ、間違いを指摘されたら答えに困ってしどろもどろ。
「疑似科学を相手にするのは物理学の発展にとって良くない」
団体作ってまで一方的にバッシングしといて、形勢が不利になったら逃げて行っちゃったよ。そんなやり方を学生に教えてる疑似科学書は、悪影響があるので訂正するように求めているけど、これからからも書店に並ぶらしい。
一般の人はアインシュタインの論文を読む機会が少ないから気がつかないだろうけど、「なっとくする相対性理論」は「運動する物体の電気力学について」のアイデアや式の順番を書き換えて再構成したもの。オリジナルは反相対論に対する批判の部分だけ。こういうのを物理学書として出すのは学者としてどうなんだろう?
ただ、そのおかげで、アインシュタインと同じように、数学や理論的思考がめちゃくちゃで間違いだらけ。相対論のトリックを説明するにはもってこいの一冊に仕上がってる。他の本を読まなくても、この本だけで一通り疑似科学書の特徴を知ることができるよ。検証ポイントを的確につかんで同じ間違いをしないようにしよう。
「なっとくする相対性理論」は疑似科学のお手本!
- 速度vを値に変換している
座標変換は文字に「´」をつけると説明しているが、vについては符号を−から+には変更している。これは演算子の「−」と「−v」を計算して「+v」としてしまったもの。他と同じように「v´」としていれば、式は同じかたちになり相対論は発生しない。 - 符号の「−」と演算子の「−」を計算して「+」としている
符号の「−」は「引く」という作業を記録してある部分。相対性原理の成立を確認するためには、作業の記述はそのまま残さなければならない。これをマイナス方向を表す「−v」の「−」と計算したために「引く」が「足す」に変更され式の形が変わったと判断される。この後、係数γで修正が必要だと誤解する理由となる。 - 相対性原理の意味を理解していない
相対性原理の要請が「同じ形」となっているため、同じ形の文字式に揃えようとしているが、物理学的なパラメータを加工する際の手順が同じであれば修正の必要はない。相対性原理は「手順」に着目しているが、相対論は「式の形」までを揃えようとしたもの、この違いを理解していれば、マイナスの値と符号を計算してしまうようなミスはありえない。 - 光の座標系が抜けている
光で距離を測るために用いたctは第3の座標となる。静止系と運動系のガリレイ変換の違いを関数γで修正しようとしているが、光の座標系は修正せずに式に代入している。γの関係式が解明する以前に省略するとcにγが入り込む。 - 式の成立条件をが継承されていない
式を連立させた結果を加工したものが、最初の式と矛盾する結果が出ても展開を続けている。連立方程式に使われた式が後の成立条件になっていることを理解ていない。 - 座標を理解していない
座標の変換がすべて、直行座標を基準に考えていることを理解していないため、ガリレイ変換そのものを修正しようとしている。 - 文字式を理解していない
文字式の操作で求められるのは、はじめから式に含まれている情報を変形したものにすぎない。新たな物理法則を解明するためには、物理的な実験データに基づいた式が追加されない限り不可能。 - 数学と物理学の違いを理解していない
数学は文字を使って量や関係を表わす。物理学を式で量や関係を表わすには、文字の一つ一つに厳格な定義づけが必要。相対論はそれがないため。作式時と展開後で文字の解釈を変えることで不可能な問題を解決したように見せかけている。 - 解法を理解していない
何を求めたくてどのような解法を用いるのかが明確になっていないため、求める未知数をはじめから削除するような操作が行われている。 - 証明法を理解していない
循環証明や入れ子になった背理法を使って証明が完結できると錯覚してる。 - γの意味が理解されていない
γは相対性原理を成立させるため式を同じ「かたち」に整えるのが役目だが、式全体を修正する係数や定数として扱っている。これにより、時間軸など無関係なパラメータまでがγの影響を受けることになる。 - 未知関数を理解していない
未知関数の目的や性質を理解していないため、係数や倍数として扱い、不可能な展開を可能にしている。 - 理論的な証明方法を理解していない
何を証明するために、何を示すと証明となるのか理解していないので、無関係な数値や実績を証明の根拠に採用している。 - 相対論的補正の効果を計算間違いしている
原子時計の補正時間に光速度を掛けて測定距離の誤差を算出しているが、人工衛星の移動距離を出すために人工衛星の速度と補正時間を掛けなければならない。 - 関数を理解していない
数学の関数を理解していないため、必要な個所に記述しない、定数や係数として扱うなど、通常ではありえない展開をしている。 - 数学を理解していない
数学は正確な作式によって応用範囲が広がるが、暗算処理したものは式に記入しないという習慣が式を不完全にしている。 - 未知関数の逆変換に逆数を採用している
未知関数は変換、逆変換が不明な関数のこと。未知関数を係数として、その逆数を逆変換としているが、係数扱いできない解が無数に存在するということを考慮していない。 - アインシュタインの論文と同じ構成
アインシュタインの論文のアイデアをそのままに、順番や文字を変えて構成を変えている。しかし、アインシュタインの論文を引用したという記述はない。
「なっとくする相対性理論」は、相対論が崩れた後も科学史で確実に語り継がれることだろうね。回答しない、訂正しない、売り続ける、なら、これからも物理学界の反面教師としてガンバッテね。